NPO法人サウンドウッズ sound wood(s)


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2019年2月22日
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【大阪プレ講座2/15リポート】設立10周年記念サウンドウッズフォーラム

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法人設立10周年記念ウンドウッズフォーラム2019 
 
第二弾 大阪プレ講座  「森と林業の10年」
 
 
【日時】     2019年2月15日(金)17:00開場 17:30~20:30

【場所】     近畿中国森林管理局レストランsoma杣
                大阪市北区天満橋1-8-75)

【プログラム】
第一部 基調講演  田中淳夫氏(森林ジャーナリスト)
第二部 トークセッション 
パネラー:田中淳夫氏 (森林ジャーナリスト)
聞き手: 中島彩氏(有限会社ウッズ森林管理部・木材コーディネーター)
進行: 安田哲也 (NPO法人サウンドウッズ)
 
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■ はじめに

司会(安田): 
今年の3月でサウンドウッズが法人化して10周年となります。
この10周の節目に3回の講座を通して、これまでの10年とこれからの10年について、私たちがどのように森と関わりを持っていくべきか考えていきたい。
第2回目となる今日は、「森と林業の10年」について、講師による基調講演とトークセッションで皆様と考えていきたい。


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第一部 基調講演
 「絶望の林業から希望の林業へ」  田中淳夫
 

■はじめに
 
□ 現在「絶望の林業」を鋭意執筆中である。林業の活性化を目指しているが、結果としてちぐはぐな結果を招いている。現状、林業再興に手の打ちどころがないのでは?という趣旨で執筆中であるが、原稿の最後には「希望の林業」についても触れることにしている。本日は、夢をかたるという意味で、「希望の林業」についてお話ししたい。

□ モノゴトには、現状の問題を解決して進む「フォアキャスト」という進め方と、理想の在り方を設定し実現のために、それでは今は何から始めるべきかを考える「バックキャスト」という進め方がある。
フォアキャストは目の前の利益を追いかける風潮があり結局どこへ向かっているのかわからない。私の考える「希望の林業」は、バックキャストで進めるべきであり、現状の中に理想に近づくための種がないか探している。

□ 私が考える希望の林業とは、
(1) 生態系が豊か、
(2) 森林が持続的、
(3) 森林経営が安定、
(4) 伐採(皆伐)→植林→伐採(皆伐)→植林の循環に収益安定性がみられるか
を前提としている。
 
 
1.中欧の恒続林林業

□ 中欧の恒続林は、異齢林であり多様な樹種の針葉樹と広葉樹の混交林であるため、択伐方式で伐採をしている。だから森林のカタチが伐採によって大きく変わらないという特徴がある。
 
□ 皆伐することがないため、土砂崩れ等に備える防災コストを削減できる。多様な樹種と林齢のため、多様な商品生産が可能であり、リスクマネジメントができる。
 
□ スイスでは、フォレスターが木材販売を請け負い、森づくりにつなげている。画面の恒続林はまるで雑木林のように見えるが、植生している樹木20種のうち19種までは売れる樹木。フォレスターが売り先を探して販売につなげている。

□エメンタールの森では稚樹が育っていなくて「(森づくりに)失敗した」と言われているらしい。我々にはそうは見えないのだが・・・

□製材工場や仕分け機などは巨大で効率化している。集成材も作っていて、高級建材や窓枠サッシを製品にしている。一方で端材などはペレットなどの燃料にするなど、隅々までなんでも商品化している。日本にも恒続林はある。大分県後藤山林や長野県の荒山山林など。
 

2.ファンドによる森林経営
 
□ アメリカでは、投資ファンドが森林を所有し林業会社が経営している。林業コンツェルンがあり、細い木は集成材合板MDFに加工し販売している。アメリカでは、無垢材よりは集成材の方が好まれている。

□ 投資ファンドと聞くとハゲタカのイメージがあるが、ポートフォリオのうちの一つと捉えている。ポートフォリオは短期利益商品と長期利益商品の組み合わせであり、林業は長期利益商品と考えられていて、育林ビジネス、証券化による転売、多様な木質製品による多様な販売先が可能と捉えられている。実際に10%の利益を上げている。
 
□ 日本でも、似たケースはある。日本の大山主は多角経営を行っている。住友林業4万ha、三井物産3.5万ha、王子製紙は19万haの森林を所有しており、三井物産では林業で3億赤字だが、別の部署が数兆円黒字のため影響がないとのこと。逆に、林業会社がデパートを経営していて黒字部門が林業の赤字部門を補填するところも。キャンプ場を経営して短期利益を上げる林業会社もある。理想的な林業を行うためには、短期利益の事業も行うのは必要だと考える。
 赤字部門を切り離せばという意見が社内にあるかもしれないが、そこを制するのは「社是」「家訓」であり、例に挙げた会社では、森づくりが赤字でも取り組むべきと考えている。
 

3.近世・近代の吉野林業(江戸中期~昭和初期)

□ 吉野林業では、資本(山主)と利用権(山守)が分かれていた。宗教ネットワークが発達していて、信徒の町が作られていた。川下の情報が川上に届く仕組みができていた。川中での加工業が発達。吉野杉としての宣伝などブランディング力が上手だった。

□ さまざま林齢の木が製品化されていて、直径2-3cmの銭丸太は格子に使われ、10年たてば建築足場、20年たてば磨き丸太(節がある「出節」は流行によってニーズがあった)、40年超えれば建材、100年超えは樽丸(樽用木材)とするなど。端材の商品開発が盛んで、割り箸や三宝、和紙、漆器、葉を線香に使用して生産していた。薬草の産地でもあったため全国からの薬売りによる情報収集も可能だった。
 
□シーズとニーズをつなぐコーディネーターの役割が大きい。
 
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4. ここまでのまとめ

□ 「希望の林業」とは、林業だけで収支を考えない「経営の多角化」、森林資源はすべて商品と考える「林業の多角化」、環境保全や防災まで視野に入れた「トータルコスト概念」が必要であり、持続的で長期視点で経営していくことを、私は目標に掲げたい。ヨーロッパの恒続林林業、アメリカの投資ファンド、過去の吉野林業はこの点を実現している。

□ 原木はプロダクトアウトだと考えている。マーケットインで市場のニーズに合う木材を作るのは難しい。特に、大径木や磨き丸太など生産には100年必要で、ニーズに対応できない。良い森にするのは川上の仕事だが、商品化するのは川下の責任。いかに高付加価値の商品にするか、そして高価格商品の利潤配分をしていくか、そこが肝心だ。その事例を次に紹介する。
 
 
5. 具体的事例
 
事例1:流通の低コスト化「伊佐ホームズ(東京の工務店)」

□ 立木価格を1.5倍から2倍にする目標を立て、そのために工務店の計画を製材所などに通達し、(木材に)QRコードを付与し情報の一元化をして公開し、所有権の移転は1-2回に抑えることで、実現した。株式会社を設立し、製材や設計が同じ会社の人間となることで、業者間のやり取りで発生する利潤の均等配分を可能にしている。

□ ここからわかるのは、所有権移転コスト、営業コスト、工場稼働コストとロス、在庫コスト、販売ロスなど様々な費用が不要になることだ。
 

事例2: 高付加価値化 「改質材料の時代」

□ 人工林の針葉樹は供給過剰で値段が下落、天然林の広葉樹は枯渇して高価格になっている背景から、針葉樹を広葉樹並みの強度や耐不朽性などの性能をもつことができないか、とノルウェーで開発されたのが「ケボニー材」である。天然性物質をしみこませることで実現。無塗装で30年間製品保証している。海岸での利用や建材、楽器、食器と幅広い利用が見込まれている。

□ 「ケボニー材」はスギの海外輸出を視野に入れている。ケボニー材は、スギの2倍の価格であり、イペ、ウリンなどの高級南洋材に匹敵する価格になる。日本で導入するためには、パテントの問題のほか、森林認証済みであることなどハードルが高い。
 

6. まとめ

□ 流通を変えて2倍の立木価格を実現する例や、木材の質を変えて2倍の価格を実現する例を紹介した。

□ 本当の希望の林業とは、大前提は健全で豊かな森を守る持続する経営であり、地域の雇用や経済活性化に寄与する林業であるが、その前に林業は森林へのかかわり方の一部に過ぎないということを意識する必要がある。
「林業が振興するなら山村は滅びてもかまわない」という考えには疑問。

□ 林業ファーストではなく森林ファーストである。森へのかかわりには、「愛」が必要である。
 
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■ 聞き手(中島)より質問
 
中島Q. 「絶望の林業」ではなく「希望の林業」について60分語っていただき、最後に「愛が必要」と聞いて安心した(笑)。
いかに木一本の価値を高めるかを考えながら10年間現場で木を切ってきたが、山づくりは地域の風景を作っていると考えていて、ファンドなど短期的な視点で経営が進むと、もし方針転換などが頻繁に起こるようなことになれば、山のある風景や地域の人たちが変わってしまうのではないか・・・と恐ろしく感じる。ファンド会社には、山の所有者の存在は視野にあるのか気になった。
 
田中A. ファンド会社に任せていいのかというと、結局、そのファンド会社の社是や方針がしっかりしないといけない。実際は、有言実行かどうか監視しないといけないが、私はファンド会社による林業復活の可能性は十分にあり得ると考えている。日本ではバブル崩壊後に投資ファンドが弱体化した会社を買い占めたがその投資ファンドによって復活した会社がはるかに多かった。ファンド会社も自社利益を高めるためにも、森林が荒廃することは望まないと考えているはずなので。
 
中島Q. バックキャストについて。環境も経済も防災も全部視野に入れ目標を定めて、じゃ1年後具体的なアクションとは、どのように考えておられるのか。
 
田中A. 地域によって森林状況や周辺環境が異なるので様々だと思う。30年後どうするか決めて、広葉樹があるから今のうちにデザイナと組むとか、家具メーカーやプランナーとくむなど、それぞれ自分決めた目標によって、今取り組む内容が変わる。

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第二部 トークセッション基調講演

 「この先10年に求められる森を育てる人」  

田中淳夫 × 中島彩

司会(安田) : ここからはキーワードを準備しているのでそれについてお話しいただきます。


■ 就業人口減少・労災発生率
 
中島 : 林業の現場に入った時に「ケガと弁当は自分持ち」と言われたが、
この言葉にあるように飯の前に「ケガ」が上がるほど危ない職業は他にないと思います。
木を伐採するときに「伐倒木はきままに倒れる」と先輩に教わって、
「ほんとに来年まで生きていられるか・・・」と不安になりました。
自分の身は自分で守ることを守るものだと学んだのですが、
林業従事者は毎年40人、ほぼ一週間に一人亡くなっている計算です。
今の様な状況で、この業界に新規従事者を募るのはどうかと思っています。


田中 : 外国人労働者と林業というテーマで記事を書いていたが、
林業は新規募集を30年前から行っている先進業界だ。
が、従事者は10万人から4.5万人に減少していて、増えていない。
亡くなっている方は、2017年で全産業の平均が2.2人だから15倍の割合である。


中島 : 林業は「見て覚えろ」「いやなら辞めろ」「できないヤツはいらない」というスタンスなので、
林業従事者が増えない。
森を守りたいという目的で新しく入った人も第一段階で辞めていくいくのを見ていて虚しい思いをしています。


田中 : 離職率が高い理由にケガ(危険な職業)と待遇の悪さがあると思う。
日当月給制も課題だと思う。
そんな中でどうして、中島さんは10年間続けてこられたのか?


中島 : 鹿児島、広島、長野、兵庫丹波と転々と林業地を移ってきたが、林業をやめようと思ったことはない。
目的があるかではなくて、目的を持った会社や仲間に出会っているかが大切なことだと思う。
今の会社では(代表の)能口さんが全くブレない「一本の木の価値を高める」というビジョンを持っていて、私が賛同しています。
林業(会社)のビジョンと夢を見る社員とのマッチングができていないと辞めていくのではないかと思う。

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■ 教育システム・木育・環境教育・林業大学校
 
田中 : 中島さんがバレエダンサーから林業従事者に転身した点について聞いてみると、
親戚に樹木医の方がいて森のお医者さんになりたいと考えた時期があったと話があり、合点がいった。
近頃、木を伐採して儲けるとか地域振興に寄与するとか経営の話ばかりであり、
本質的な拠り所として「森を良くしたい」という目標がないと、根本がふらついていくのだと思う。


中島 : 林業大学校で安全面をみっちり教わって、
卒業後、林業事業体に就職したが、現場では全く安全面の対策がなされていない。
地元の個人事業主の方と仕事をしたときに思うことなのですが、
親方の安全意識が低く、当然スタッフのみなさんの安全意識が低い状況だった。


田中 : 林業事業体では「見て覚えろ」の世界だが、
林業大学校ではシステマチックに基本を教えている。
これで救われている方も多いはずだ。


中島 : 安全は誰かに言われてするのではなく、
自主的に身を守ろう、と思う会社であるべきだ。
自主的にどうすればいいか考えられるような状況にできないかと思う。


中島 : しかし5年たってから弟子の方に安全面について気が付いたらしく、質問を受けた。
このタイミングがチャンス。チェーンソーを扱うときの防護服などを紹介して、
着用してもらって、長距離バスの運転手でも事故をするからシートベルトは大切だとたとえ話をして納得してもらって、
今では完全装備が実現しているのです。


田中 : なかには林業大学校を卒業したての新人が現場で防護服を着用したことで、
現場の従事者に広まったケースもある。初心者の時に安全を教えるべきだったのに、
カタチ(現場で従事するところ)から入ったからわからないというもの。木育でも同じだ。
木を触れれば木育になるのか、いや、木がなくなると虫や小鳥が困るところまで解説しないと、
きちんと教わらないと、木育とは言わない。
木を切ったらかわいそうという人がいて、木を切ったことにより下草が伸び他の木の枝が伸びるというイマジネーションがない。


中島 : いまだに、木を伐る林業は自然破壊だと考えている人がいる。
林業は発信能力が低い。これは落とし穴ですよね。 
林業は造林したり下刈りをもくもくとするイメージがあるが、
木の搬出にはコミュニケーション能力が相当必要。
特にイマジネーションは必要。オペレーターはどうすればいいのか次にこの重機が動くためにはどうすればいいのか、
伐採者はどうすべきか、気づく人・気遣いができる人が求められる。


田中 : ヘルメットをかぶりなさいではなく、ヘルメットをかぶればどういうメリットがあるか、
本来はイマジネーションをはたらかせるべきだ。

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■ 林業・木材産業の新技術

中島 : 林業や木材産業の新技術について、私は残念ながら、全く興味がないのですが。
会場の皆さんはいかがですか?興味のある方は??何名かいらっしゃいますね・・・


田中 : 新技術によって低コスト化・機械化がすすめばますます林業従事者が不要になるのではないか。


中島 : パワースーツなど他の業界では取り入れられているが、
男女の差をなくしたいのか。個人個人にできることがあり、それを見極めて別の仕事につけばいいのではないか?
女性に何を求めたいのか、その目的は何なのか。


田中 : 林業従事者の頭数を増やすために女性も参入してほしいのではないか。


中島 : 女性は、女子会ノリで、集まって盛り上がって行動に移せるのか、
男性にはない女性のパワーではあるけれど・・・。


田中 : 女性が現場にいると男性陣は仕事が丁寧になる、というメリットはあるかな(笑)


■ フォレスター・木材コーディネーター

田中 : フォレスターは「森林総合管理士」と名を改めたがあまり使われていない。
海外のフォレスターは、木材を販売して利益が出なければクビにすることができる。
日本のフォレスター(森林総合管理士)には、森林所有者に対して、
森の管理に必要な「伐る伐らない」という判断を示す、森づくりにつなげる権限がない。
現状は、なんら拘束力のない「伐採届の検査」程度の役割りにとどまっている。


中島 : フォレスターの受講生は、全くの素人か林業従事経験者になるのでしょうか?


田中 : どちらがいいのか議論されているところのようです。
林業大学校ではチェーンソーの扱いを教えているが、
フォレスターの養成で教える必要はないという考えが一般的なようですね。
本来は、欧州のフォレスターのように、つなぐ役割を是非学んでいただきたいのですが・・・。
山を見て皆伐して、いいのか悪いのか?崩れやすい地質を見て再造林が必要なのか否か。
どこの製材所で価値がでるのか、広葉樹はチップ以外に製紙工場がいいのか?
など、総合的な判断できる人材を育てるべきだと考えています。


中島 : 誰が幅広く教えるのか?


田中 : 木材コーディネート基礎講座卒業生、
木材コーディネーターが講師ではないでしょうか?中島さんの仕事!


中島 : 有限会社ウッズでは森林から製材、木材販売、設計までがそろっている。
しかしそれぞれ専門用語を使っていて言語の違いが多すぎる。
学んだことがつながって気づいた時の達成感は格別。
建築物の建主様に、「この木はお宅の梁になる木です」と説明できたとき、
建主様に「そうか!」と納得してもらう仕事に携わることが、森に関わる仕事のやり甲斐につながるのではないでしょうか。


田中 : 確かに、間に立って、双方を通訳するような仕事が必要ですね。
まさにコーディネーターなのです。そのためのスキルはまさにコミュニケーション力です。
スイスのフォレスター養成学校を視察したことがあるが、
ほとんどの時間をコミュニケーションの授業に費やしていました。


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■ 会場からの質問やご意見

A氏 : 林業従事者は木を伐採して売ってきたわけだが、
希望の林業は幅広く手掛けて必要がありバックキャストでやっていこうとすると、
いろんなことを覚えていかないといけない。大変ではないですか?


田中 : 自分にとって必要なことを頭に入れて、
広い視野を持って、わからないことは誰に聞くかわかっていればいいのでは。


中島 : 何かを教えるときは「ワクワク感」だけ伝えるようにしています。
どうやって安全を考えてくれる人になるかな、と突き詰めるのは「苦」ではない。
「いろいろ教えなきゃ」ではなく、個人的に学べる意識を育てることが大切だと思います。


B氏 : 林学を専攻しているが、今後林学に求められることは?


田中 : 林学では研究をしているが、現場へ返っていない。
しかし、基礎知識を持っていることで例えばメディアの記事を見ておかしいことに気づくことができる。
林学の基礎を持ったうえで、何に活かせるか、どう活かせるか考えてほしい。


C氏 : 日本列島にとってどんな森林が必要なのでしょうか?


田中 : 森林がなくても暮らせる答える方もいらっしゃるかもしれませんが、
森林はなぜ必要かと問われると、本来、人は森が好きであり、
森がある地域は心が豊かになると思っている。
森があることが前提で、森林に人が関わってどう良くしていくかだと思う。
これからの取り組みとしては、森にかかわる情報発信しかないのではないでしょうか?


D氏 : 本日の講座を聞いていて、森と街の間に立つ木材コーディネーターの必要性を強く感じている。
地元で広葉樹の小径木は、チップやパルプにすると言われた。でも、チップ用の原木は、
宝の山のように感じていて、
今、自社では木材の調達先とのかかわりや利用の可能性調査について見直すことに取り組んでいる。
川下で山の木を利用する側の方は、山にどんなものが眠っているかもっと知るべきだし、
川上の方は川下でどのように木材が利用されるのか、もっと知るべきだと思う。
日本では木材コーディネーターが未発達なのかなと思った。


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■ まとめ

司会(安田) : Dさんへのコメントも含めて、今後の10年をどのようにお仕事を展開されるか、
田中さん中島さんに、まとめのコメントをいただきたいのですが。


中島 : これまで山側と消費者をつなぐことを意識してきたが難しいと感じていて、
まずその前に、向こう10年は、現在途切れている山と山主をつなげていく取り組みを行いたい。
自分で植えたけど林業事業体に任せっきりで興味がないという山主に対して、
「一緒に山をやっていく」ことについて、所有者が自分の山に「寄り添っていけるか」、
いろんな提案をできるようにしたい。
これまでは「いずれはどこかに根を張りたい」と思ってきたが、
今は、どこかに根を張ることが目標ではなくて、
やりたいことをやらせてもらえる環境で発信できるのであればいいのではないかと考えている。


田中 : 私の10年後は・・・、老後になるので「引退」でしょうか・・・。
引退でなければ、林業・林政について悪口を言い続けようと考えている。
先日、家具製作の現場でミズナラがなければ製作できないと嘆いていていた方がいたので、
コナラがあるので使えばいいのではと提案した。コナラは使いにくいからと回答されて、
コナラを使っていくことを考えるのがあなたの仕事でしょ、と返した。
課題があるから回答を教えてくださいというのは、結局根付かない。
自分で回答に気づいて見出していかないと、変われないのだと思います。


司会(安田) : 林業は手段でしかないということがよくわかった。
林業を目的化すると木を伐採することに必死になってしまう、そうではなくて森にどうコミットするかが大事であることが分かった。
田中先生はこれからも活字に森への「愛」を込めてご活躍されるのだと思います。

本日は、ありがとうございました。

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