日時:平成21年 7月22日 10:00~16:00
場所:京都府南丹市美山町肱谷
主催: NPO法人 京都・森と住まい百年の会
共催: NPO法人 サウンドウッズ・有限会社ウッズWs Ltd., Co.
「自分の持ち山の木で家を建てたい!」というリクエストに応えて、
京都・森と住まい百年の会会員の設計事務所が取り組まれる、
住まいの設計の過程で、立木情報を元に建築部材設計を行う為の、
立木調査の手法をレクチャーしました。
当日は曇り空。
皆既日食で一瞬くもり空の光がトーンダウン、
といった天体ショーも体感しながらの、実習でした。
身支度をして簡単な注意事項の確認
まずは身近な一本を題材に、
木材コーディネーターが調査手法をレクチャー。
斜面に立つ立ち木の特徴を聴きながら、
立ち木と、建築部材のつながりを理解。
胸高直径・樹高・欠点の位置などを、
測量機材を使って野帳にメモを取ります。
樹種の違いや、樹齢などで幹の太さや
木材の特性がそれぞれ違うことを確認しながら、
森林の立ち木、建築に利用可能な木材をピックアップしました。
立ち木から柱や梁を手に入れる情報取得。
つまり、立ち木の状態でストックされた在庫から
木材を選び出す作業です。
木材の良し悪しだけではなく、
立ち木の込み具合など、植生の環境にも配慮した
「森林づくり」の為の選木を行います。
伐採した後の森林の価値をどの様に維持・育成するか、
立ち木の伐採は、伐採した後の森林に配慮することで、
元気な森林づくりのための木材調達が可能になります。
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昼食の最中、夕立に見舞われ、
午後の調査は順延。
変わって、用意したテキストで実際の森林を前にレクチャー。
木材コーディネーターの役割が、
森林に対する配慮だけでなく、
立ち木の伐採・運搬・製材・乾燥・加工
といった部材生産全般に関わる知識や技術、
木造建築や木の住まいに関わる基礎知識、
はたまた、ライフスタイルプロデュースといったソフト面でのコンサルティングなどなど、
多くの領域にまたがる分野を包括する必要性について、
NPO法人サウンドウッズ所属の木材コーディネーター・建築家が解説しました。
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代々受け継ぐ森林の恵みを、
これからはじめる家づくりにどのように活かすか・・・
住まいの建主様をはじめ、設計者・施工者の腕の見せ所ですね。
木材コーディネーターとしての知識・技術を手に入れながら、
木の住まいが立派に立ち上がることを、
後方支援させていただきます。
これからはじまる木の家作り
楽しみです。